ロック音MTの設定をどうするべきか
AMラジオの録音の場合、僕の基本設定は、HDD録音で、WAVEファイルのまま録音する(リアルタイムでのMP3ファイルへの変換は、KillerNoizeを後ほど使用することとマシンスペックが不足するかもしれない、という懸念の2点の理由で今のところしていない)。サンプリング周波数は22.0KHz、1ch(モノラル)、16bitの設定だ。
サンプリング周波数22.0KHzというのは、1秒間のデータを2万2千のサンプルに分割してデジタル記録していることになる。サンプリング周波数の約半分の周波数音域までしか記録できないので、これは、11.1KHz近辺までの音域しか記録できないのだが、AMラジオ放送の再生音域は、放送局や番組によって異なるのだが通常6KHzか10KHz辺りまでなので、それ以上の高周波成分のノイズを除去するためにも22.0KHzのサンプリング周波数は適当といったところだろう。ただ人によっては、44.0KHzの方が、録音ファイルに広がりがあるとか感じる人もいるかもしれないので、各自聴き比べて好みで決めればよいと思う。
ロック音MTの設定について詳細に語ったものとしては、「PCラジオ録音/ロック音」がある。これは、基本的にHDD録音でWAVEファイルのまま録音するのではなく、PIPE録音を使用してMP3ファイルにリアルタイムで変換しながら録音する方法について、詳細にパラメータやオプションの使い方を考察しているものです。ノイズについては、後述するローパスフィルタをLAMEのオプションとしてかませることによって解決し、マシンスペックについては、Windows98、PentiumⅡ266MHz、64MBメモリ、4GBHDD、サウンドチップSoundBlasterPro準拠Crystal CS4237Bでモノラル録音であれば、リアルタイムMP3録音ができているそうです。
このページにある「よくある初心者向けの注意」にも注意が必要です。サウンドドライバを入れたばかりの時は、ボリュームコントローラの入力(録音デバイス)と出力(再生デバイス)が、自分の意図する設定になっていないことが多いので、内容を確認するのは必須です。右下のタスクトレイにスピーカのアイコンがあれば、そのアイコンを右クリックして「ボリュームコントロールを開く」を選択します。「オプション」メニューの「プロパティ」を選べば、録音と再生のデバイス選択や音量が調整できます。(「コントロールパネル」の「サウンド、音声、およびオーディオデバイス」からたどったり、ロック音MTの「Setup」の「デバイス」タブ内の「マルチメディアのプロパティ」を選択し、「デバイスの音量」の「詳細設定」からたどったりしても、「マスタ音量」(または、「マスタ録音」または「録音コントロール」または「ボリュームコントロール」等)は開けます。)
ローパスフィルタというのは、低周波成分を通過させる濾過処理のことを言います。高周波成分のノイズを除去することを目的としてフィルタをかけます。ローパスフィルタとシェルビングEQについては、「Section-12 Things Complicating」に詳しく解説されています。高域を全部カットするローパスフィルタよりシェルビングEQの方が、かけ方によっては少し高域を残すことができるので望ましいという考えもありますが、AMラジオの録音に限れば3000Hzから8000Hzくらいの遮断周波数のローパスフィルタをかけるのが一般的です。ロック音MTで6000Hzの遮断周波数のローパスフィルタをかけるには、waveflt2.exe実行ファイルがロック音MTと同じフォルダにあることを確認して(普通にダウンロードして普通に解凍している場合同じフォルダに入っている)、ロック音MTの設定で、HDD録音ではなくPIPE録音にチェックして、「PIPE設定」を選択して開く「パイプ設定」ウインドウで、4つ目の入力欄にFIRフィルタを使用するように「waveflt2.exe -fir_lpf 6000 stdin "%a"」またはIIRフィルタを使用するならば「waveflt2.exe -iir_lpf 6000 stdin "%a"」と入力してこの入力欄をチェックして「OK」を押せばよいことになります。FIRフィルタとIIRフィルタの特性については、「24.デジタルフィルタ ディジタルフィルタの種類」に解説があります。
「タイマー予約」で、予約する番組設定ごとに以上の設定をする必要があるのですが、この「PIPE設定」の入力欄の内容は保存されますので、通常同じ設定を使うはずなこの欄に1度正しく入力できれば次回からは4つ目をチェックするだけでその番組予約について「PIPE設定」の設定は済みます。
「Timer」からの「タイマー予約」についての他の設定は、「(録音開始)時刻設定」をして、「録音時間」を20分番組なら20分として(余裕を持たせる考えもありますが、桜時計の時刻あわせを信頼し放送局側の放送時間に余裕があるものとしてちょうどにしましょう)、「ファイル名」をつけて、「セット」にチェックが入れば、その番組のタイマー予約は完了です。あとは最大48番組のタイマー予約ができるので、お好きな番組を予約してください。
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