在学中 ・僕の考える「こころの教育」
楽しくありたい。
物理は楽しい。もちろん他の自然科学の自然現象を観る見方も面白いし、歴史を捉える、思想を学ぶ、理解し表現し記述する、そうした学校で学ぶ科目は全て本来的に楽しい。僕は全ての科目が楽しくって、特に物理がくれる、僕の五感に現れる光や音や味を根本から捉え直す世界観を深めるために、大学院まで進み、そして今、この見方を伝えたいと願っている。
高校生にもなると脳の情報処理能力自体は大きくなっているのに、自分が寄って立つべき見方が大きく揺らいでいると思う。自分が社会でどう生きていくか、どう社会を捉えるか、自分を生かし社会に貢献できるのかできないのか、心は葛藤の真っ只中だ。僕も苦しみ悩み神経衰弱で入院もしたりした。心はこの時期特に揺れ動く。
彼らには地盤が必要だ。1つだけでは足りないが、僕は物理の見方という確かな地盤、世界観を与える。その地で両足を踏ん張って見てみれば、携帯電話やインターネットや電子レンジなどがあふれる現代に新しい光が投げかけられたように感じるだろう。僕は揺れる心には、何か寄って立つ強固な見方が必要だと思い、僕は物理が与える世界観を伝えよう、と思う。
何かが分かった!という瞬間ほど楽しいことはない。その楽しさを味わい、この喜びを常に得たいと願い、人間としての知的能力に見合った見方を深めていこう、とする向上心が生まれてくれればいい、と僕は願う。
科学的な眼を養うことが必要であり、いろいろな見方を持つことが生徒の複眼的見方を豊かにし、豊かな眼で見たとき、心の中に豊かな世界像が得られるだろう。僕は高校生が心に豊かな世界像を描く手助けをするために、1つの確とした世界の見方として、物理を中心にして歴史や人類の歩みまでも含むような「見方」を伝えたい、と思う。その過程は楽しいはずだし、僕自身も楽しみたい。
見てみて真似る やってみて真似る
あさのおかぎり 真似る良い子は すくすく育つ
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